著者
山浦 啓治 江口 勝久
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.1-4, 2015 (Released:2016-01-20)

付着珪藻を餌料とした稚ナマコ飼育時における適正照度を明らかにするため,照度(遮光率)の異なる3~4区の飼育試験区を設定し,各試験区での稚ナマコの成長と生残を比較した。その結果,アカナマコ,アオナマコの飼育試験に共通して,飼育時の照度が高いほど(遮光率が低いほど)生残,成長共に良くなるという結果が得られた。遮光率別の各試験区の付着珪藻の種類,細胞密度,被覆度を調べた結果,稚ナマコの餌料として適する種類の量は照度が高いほど多く,このことが飼育結果に反映していると考えられた。