著者
山西 (増井) 史子
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.1, 2013-05-27 (Released:2013-05-30)
参考文献数
44

本研究は,日本文学と日本語学分野の学会発表を追跡調査し,それにより当該分野の研究における学会発表の現状を明らかにすることを目的としている.調査対象は,日本文学と日本語学の主要 6 学会で 2000 年 ~ 2009 年の 10 年間に行われた学会発表 1,421 件である.調査項目は,学会発表の後に同内容の論文が出版された割合,論文が出版された場合の掲載メディア,論文が出版された場合のタイムラグの 3 点である.結果は,学会発表を行った後に同じ学会の学会誌に論文を掲載していたのは 23% であった.また,4% は学会発表を行った学会以外の学会誌など注目度の高いメディアに掲載されていた.学会発表後に同内容の論文の出版が確認出来たのは全体の 38% であった.これらの結果から,学会発表の内容を論文として出版することの難しさが明らかになった.
著者
山西(増井) 史子
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.15-31, 2017-11-15 (Released:2017-11-15)
参考文献数
47

本研究は,日本文学・日本語学分野の学会誌に掲載された論文がその内容に対応する学会発表を経ているか否かを調査し,当該分野の研究における論文と学会発表の関連性を明らかにすることを目的とする. 調査対象は,日本文学・日本語学分野で重要視されている学会誌 9 誌に 2005 年~ 2014 年の 10 年間に掲載された論文 1,958 本である.調査項目は,論文の内容に対応する学会発表の有無,学会発表が確認できた場合は,その学会名,学会発表と論文出版のタイムラグ,の 3 点である. 結果は,対応する学会発表を経た論文は 729 本で全体の 37%であった.その内訳は,論文が掲載された学会誌を出版する学会での発表を経ていたのが 420 本で全体の 21%,論文が掲載されたのと別の学会での発表を経ていたのが 309 本で全体の 16%であった. 全体的な傾向としては,論文出版と学会発表の関連性は低かった.しかし,一部の学会では,学会発表と論文出版の関連性が高い傾向があることが明らかとなった.