- 著者
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岡山 恵美子
- 出版者
- JSL漢字学習研究会
- 雑誌
- JSL漢字学習研究会誌 (ISSN:18837964)
- 巻号頁・発行日
- vol.4, pp.54-58, 2012-03-20 (Released:2017-05-26)
- 参考文献数
- 6
- 被引用文献数
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文字は本来空間的存在である。日本語の文字は,象形文字・会意文字を含む複数の文字体系を有し,面を基本とした構成を持ち,縦横に書ける,とりわけグラフィック性が強い文字である。そのため,日本では,文字と絵が同じ空間にあっても違和感を感じない。文字のグラフィックな表現は「デザイン理念」と言い換えてもいいかもしれない。Eメディアによって未曾有の文字と絵の混交が,大衆レベルで可能になり,リテラシーそのものの概念の見直しが迫られている今日,文字と絵の親密度の意味するものとその応用範囲は計り知れない。本発表では,日本の文字とアルファベット文字のデザイン面に注目しつつ,ビジュアル・リテラシーについての私見を述べる。