著者
岡本 祥一 岡本 敞子
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.85, no.986, pp.518-522, 1977-10-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
7
被引用文献数
4 5

水酸化第一鉄沈殿は, 沈殿生成の際に水溶液中に共存する多くの重金属イオンを共沈除去し, 水質を浄化する作用が強い. 共沈機構は, CdI2型の水酸化第一鉄結晶への各種金属イオンの置換固溶である場合 (Mg2+, Zn2+, Cd2+, Mn2+, Co2+, Ni2+) もあるが, Hg2+およびCu2+の場合には, 酸化還元反応が優先する新しい共沈機構によることが明らかとなった. 水酸化第一鉄沈殿の酸化の機構について, 沈殿結晶の固液界面における酸化反応の生ずる位置が異なるため反応生成物が異なると考え, topotacticな酸化と, 溶解析出を伴う酸化とに区別して, 新しい共沈機構について考察を加えた.