著者
岡本 華枝 木村 隆彦
出版者
ヒューマンケア研究学会
雑誌
ヒューマンケア研究学会学術集会 プログラム/抄録集 (ISSN:2187283X)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.22, 2015-10

超高齢社会の到来や疾病構造の変化に伴い、看護に求められるニーズは高度化・多様化している。救急医療での看護師は、常に予測性、準備性、即応性を持った対応が求められる。そこで、患者の生活の場に出動し、生活様式を確認したうえで、傷病の経過や病歴、さらに今後の希望等を短時間に聞き取り、医療機関への受入交渉を経て搬送する消防救急隊に着目した。本学の看護学生のインターンシップとして消防署で、救急医療の現状について触れ、臨床的な視点での学習効果の向上を図ることで、患者の側に立った高度な看護スキルの確立を目指すものである。さらに、地域の安全・安心の要として、市民の命と直接向き合う業務を学ぶことは、看護職者としての資質向上にも寄与すると期待した。その結果、学生が救急ばかりではなく消防業務の全てに渡り、多くの学びを得たので報告する。
著者
岡本 華枝 高山 宏明 畑 修治 薄元 亮二
出版者
ヒューマンケア研究学会
雑誌
ヒューマンケア研究学会学術集会 プログラム/抄録集 (ISSN:2187283X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.18, 2013-10

平成16年から医療従事者だけでなく、一般市民も自動体外式除細動機(AED)の使用が可能となり、全国の小中高等学校にも設置された。学校管理下での心肺停止は目撃例が多く居合わせた人たちによる一次救命処置が有効である。若年者は、その長い人生の間に心肺停止者に遭遇する機会は年長者よりも多いと考えられる。また、小中学生であれば、その後の進学先や運転免許取得時等で再び一次救命処置の学習機会があり、繰り返して学ぶことの効果が期待される。本研究では、救急蘇生ガイドラインに準拠したBLS(一次救命処置)講習を実施し、継続的な講習の効果を明らかにすることを目的とした。