著者
岡田 紅理子
出版者
日本文化人類学会
雑誌
日本文化人類学会研究大会発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.2020, 2020

本発表は、台湾で「原住民族」と自称・公称されるオーストロネシア語族系先住民族のキリスト教への改宗要因を、「アミ」とカトリック教会を事例として検討するものである。多神的コスモロジーを有していたアミがキリスト教という一神崇拝へと移行し得た過程と、カトリック信仰が選択された要因とを彼らの日本植民地経験から分析し、「国家神道」を教化システムとしても作用する「宗教」として捉えることが可能であるのかを検討する。