著者
斎藤 義信 岩下 大作
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.2, 1995-09-05

総延長3000Km余。これは東京(小金井の本所)を中心に北は北海道(稚内)から南は沖縄(中頭郡)まで各支所・センタ・観測所を結ぶ通信総合研究所(CRL)ネットワークの長さである。この長さ故の弱点は、本所との接続形態が様々(自営マイクロ回線、高速デジタル回線、ISDN回線)になり、伝送に時間がかかることである。これは、本所に設置されたスーパーコンピュータ、クライアント/サーバーシステム、WWW(World Wide Web)システムなどの利用やマルチメディアに関する外部機関との共同研究にとって大きな問題となっている。また現在利用している各LANは帯域共有型であるため、画像や音声による情報検索のように高速・大容量が必要な場合、その対応が不十分である。このような状況を踏まえ、CRLネットワークの将来構想について検討を行い、満足できる結果を得たので報告する。