著者
岩田 久道
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.65, no.9, pp.436-439, 2017-09-20 (Released:2018-03-01)
参考文献数
5

無機物質の自発的な変化である酸化還元反応や酸塩基反応は,水を中心として安定物質に落ち着く。熱化学的な安定性のもと,縦軸を酸化数,横軸をpHでおいた物質間の変化を反応式で表す系統図を描くと同時に,外部からエネルギーを必要とする工業的な製法の反応を重ねると自然界・工業界の物質循環が理解できる。
著者
岩田 久道
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.67, no.9, pp.404-407, 2019-09-20 (Released:2020-09-01)
参考文献数
4

生徒自身が実験プロセスをくみ,それを実践させるにはテーマの選定が重要になる。高校現場ではなかなか行えない単元である高分子分野の最後のまとめとして,生徒に「5種以上の合成高分子を各班で用意し,その判別と分離法を各物質で2種以上行いレポートせよ」という課題を課している。教師が気づかない様々なものを準備し,独自の分離法を提案してくる。その中から得られた新たな発見と,この実験後に生徒がどのような変化を見せるかをここで紹介する。