著者
岸川 健 本城 守義 増崎 一夫
出版者
The Japanese Society of Irrigation, Drainage and Rural Engineering
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.61, no.9, pp.819-824,a1, 1993

長崎県の雲仙普賢岳の噴火災害は, 平成2年の噴火以来, まだ, 火山活動を継続しているが, これによる被害は, 人的並びに物的に計り知れない状況である。<BR>本文は, 長崎県が平成4年度に被害農地の復旧・復興計画を樹立したところであり, その概要を述べたものである。<BR>計画の内容は, 有史後の噴火歴や今回の噴火災害の概要, 県内における島原半島の農業並びに被災地域の農業の状況, 土地利用と営農の現況と計画等を踏まえ, 今計画では, 被災地と周辺地域一体について, 区画整理と畑地潅概施設の整備を進めていくことにしており, 事業計画の項目ごとに計画の基本方針を述べている。