著者
三好 康雅 峰友 典子
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.15-17, 1995-03-15 (Released:2017-02-10)
参考文献数
2

質量の等しい3球を直線上に配置して,中央と右端の2球を静止させ,左端の1球を中央の球に衝突させる。衝突後,左端と中央の2球は静止すると考えられている。しかし衝突前に静止球が互いに接しているときは,このようにならないことがヘルツ・ティモシェンコ理論から予想されている。これを確かめるための実験を行い,衝突後の各球の速度をν-ダイアグラム上に表現した。その結果,跳ね返り係球が1に近い球を使った場合,ヘルツ・ティモシェンコ理論による理論値に極めて近い値を得た。