著者
伊藤 彰彦 川上 泰一
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.529-536, 1978-10-01 (Released:2016-03-16)

Louis Brailleが発明した6点点字が1854年に公認され,1890年にわが国でもこれが採用され,盲人の読書が一応可能となったが,漢字の点字化が考案されなかったため,文章による情報伝達という面で盲人以外の人との間に大きな差があった。大阪府立盲学校は,(株)大阪計算センターと共同で,8点式漢点字システムを開発し,点字による漢和辞典を作成した。原稿を大計コードで入力し,これを漢点字テーブルに基づいて8点式の漢点字コードとして編集し,点字が出力できるように改造された漢字プリンタで出力する。漢点字の組み立て方,点字合成原理,システムフローを示した。