著者
川井 雅典 大渕竜太郎
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.106(2001-CG-105), pp.33-38, 2001-11-09

本論文では,ポリゴンメッシュ形状の「周波数」領域で形状補間を行うモーフィング手法を提案する.本手法は,形状の「周波数」表現の領域で補間を行うことで,形状の詳細(「低周波」成分)と概形(「高周波」成分)を個別に制御することを目的とする.不規則サンプルデータである3次元メッシュにはフーリエ変換が存在せず,古典的な意味での周波数領域は存在しない.本手法では,フーリエ変換の代わりにメッシュのスペクトル分解を用いてスペクトル係数を求め,これを用いて形状を補間した.この他,本手法では,メッシュの一部分のみ補間を進め,例えば耳だけが人から虎に変化する効果を実現し,また,3つ以上の元メッシュの間での補間も実現した.
著者
川井 雅典 向山 明夫 大渕竜太郎
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.16(2001-CG-106), pp.31-36, 2002-02-21

本研究は,ポリゴンメッシュ形状を「周波数」の概念を持った変換領域において,形状特徴の詳細度を考慮した補間変形を実現することを目的としている.しかし3次元メッシュには,古典的な意味での周波数領域は存在しない.そのため本手法ではメッシュのスペクトル分解という手法を用いてスペクトル係数を求め,これを用いて形状を補間した.しかし,スペクトル分解には大変時間が掛かった.さらにスペクトル分解処理時間の短縮のために我々が導入したメッシュの領域分割は補間形状の質を低下させる場合があった.本論文では,スペクトル分解の中心となる固有値検査アルゴリズムの高速化と領域分割手法の変更により,補間形状の質を改善する手法を提案する.