著者
川口 昭彦
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.55, no.12, pp.518-521, 2005-12-01 (Released:2017-05-25)

国際的な競争社会において, 日本の国立大学が, それなりの地位を確保するために, 法人化が実施された。法人化の目的は, 国の組織から切り離すことによって, 自律的な環境の下で, それぞれの戦略を立てて, 特色を出し, お互いに切磋琢磨することによって, 国際競争力のある個性輝く大学作りを目指すことである。このように, 従来に比べて大学自身の裁量に任される部分が拡大したカウンターパートとして, 第三者評価制度が導入された。法人化と定期的な第三者評価の実施によって, 国立大学に抜本的な改革が期待されている。