著者
川口 英俊 野田 五十樹
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.391-392, 2016-03-10

マルチエージェント社会シミュレーションにおけるデータ同化の可能性を評価する枠組みを提案し、実験により効果を確認した。社会シミュレーションのモデルは物理分野と比べて未成熟であり、そもそもデータ同化が出来るかが分からないという問題がある。そのため、データ同化の設定とそれに内包する観測データの条件や性質を調べることは重要である。提案手法は2段階ある。1つ目のステップは設定したデータ同化のパラメータ推定精度を測定する。2つ目のステップではその推定したパラメータでどの程度シミュレーションの再現性を得られるかを仮想的に評価する。抽象的な社会シミュレーションにて実験を行い、提案手法の有効性を検証した。