著者
川島 均
出版者
松本大学松商短期大学部
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

運動習慣が海馬の神経新生を促進し、海馬の機能である記憶・学習の向上をもたらすことが多く報告されているが、そのメカニズムは不明のままである。近年、神経の分化や新生にマイクロRNA(miRNA)と呼ばれる小さなRNA分子が関与することが示唆されている。そこで本研究では、神経新生をもたらすことが知られている12日間の自発的走運動がmiRNAに及ぼす影響をマウス海馬において調べた。その結果、調べたmiRNAにおいて有意な変化を見いだすことはできず、もっと早い段階において海馬miRNA発現が変化するのではないかと考えられた。