著者
川瀬 穂高 新谷 幹夫 白石 路雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.18, pp.23-26, 2010-05-24

ペイントソフトで下書きの絵をペンでなぞりタブレット入力する場合,手ぶれ補正を行うことが重要である.手ぶれ補正法としては移動平均法を利用した手法が提案されている.この手法では,各入力点に対して,それ以前に入力された点を一定数とって平均点を求め,この平均点を補正点としている.しかし,曲率が大きい部位やペンの速度が速い場合,平均化する範囲が過大になり,目標線から離れてしまうことがある.本研究では,曲率やペンの速度により平均化のフィルタサイズを変化させることで,この問題点の解決を目指す.曲率やペンの速度ごとに平均化のフィルタサイズの最適値を測定し,これを用いてフィルタサイズを制御したところ,修正線を目標線に近づけることができた.