著者
早坂 洋史 工藤 祐嗣 小島 秀吉 上田 孝志
出版者
日本火災学会
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.11-17, 1998-06-30
参考文献数
13
被引用文献数
4

小型の区画火災実験装置で,バックドラフト発生前後の区画内の温度や酸素濃度の変化傾向などを測定した。この結果,(1)バックドラフトに特有と思われる,天井部付近の温度と酸素濃度の急激な変化傾向が観測できた。つまり,バックドラフト発生前には,火炎の自己消炎に伴い,急激に温度が低下し,酸素濃度は上昇した。(2)バックドラフトの発生直後の開口部からの煙・火炎の噴出状況とファイアボール形成過程をビデオカメラによる連続写真で明確に示した。(3)小型の区画火災実験装置でのバックドラフト発生のシナリオを作成した。<br>(オンラインのみ掲載)