著者
平村 英寿 Hiramura Hidetoshi
出版者
熊本大学
巻号頁・発行日
2009-03-25

本研究はまず、青年期の希死念慮について状態的側面と特性的側面、つまり短期間で変動する側面と比較的長期間持続する側面に分けて調査した。① 状態的側面については、ネガティブライフイベンツと認知様式と希死念慮の関係について調査研究を行った。次に、② 特性的側面については人生早期に受けた養育態度および被虐待体験の程度およびパーソナリティと希死念慮の関係に関する調査研究を行った。③ 青年期以降のサンプルについては、ソーシャルサポート、地域活動への参加、心理的リソース、との関連について調査した。最後に ④ 臨床サンプルについて、将来の自殺関連行動を規定する因子についても調査を行った。