著者
幸村 琢
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.192-196, 2003 (Released:2004-05-21)
参考文献数
24

本稿では, コンピュータグラフィクスの動作生成手法のうちバイオメカニクスや人間工学においても応用可能である時空間制約(spacetime constraints), 逆運動学(inverse kinematics), 実時間反応動作生成について紹介する. また, これらの手法とバイオメカニクス分野で用いられる筋骨格モデルを組み合わせた筆者らの研究も紹介する. コンピュータグラフィクスにおいて人体動作を生成する手法は見た目重視だと考えられがちであるが, 近年は力学シミュレーションやバランス制御を重視した研究が多くなされており, バイオメカニクスや人間工学などへのさまざまな応用が考えられる. 以下では, そのようなトピックスをいくつか取り上げる.