著者
大垣慶介 齋藤大輔 峯松信明 広瀬啓吉
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.541-542, 2011-03-02

本稿では、統計的特徴量変換に基づき、標準フォントから手書きフォントを合成する手法を提案する。<br />手書きフォントは、計算機と人間との文字インターフェースであるフォントに特定の筆者の個人性を反映したものであり、<br />ユーザに特化したインターフェースという観点から重要となる。<br />しかし計算機上で手書きフォントを扱う上で、日本語には漢字の種類が多く、すべての手書きサンプルをとることは困難な問題となる。<br />本研究では、この問題に対し、標準フォントと目的筆者の手書きの少数サンプルとの対応関係を統計的にモデル化し、文字生成に適用する。<br />文字の構成要素である筆画の形状、位置、大きさについて、<br />音声変換で用いられる混合ガウス分布に基づく特徴量変換を適用した。