著者
深谷拓吾 小野進 水口実 中島青哉 林真彩子 安藤広志
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.7-8, 2011-03-02

電子機器等のマニュアル作成業務において,文章やイラエストの校正作業は必須のフローである.従来,紙上での校正が一般的だったが,電子メディア上での校正もマニュアル作成現場で浸透しつつある.しかし,依然,現場では紙ベースでの校正への支持は根強く,そのために費やされる紙は膨大な量にのぼる.省資源化の立場から,本研究では紙上での校正作業と液晶ディスプレイ上での校正作業について,効率と精度の面から検証を行った.紙と液晶ディスプレイ上でそれぞれ,英語文章と多言語文章を照応する比較校正実験をマニュアル作成業務従事者を対象に行った結果,紙上でのパフォーマンスが効率,精度とも液晶ディスプレイ上での作業を上回っていた.校正作業ログの分析することで,液晶ディスプレイ上での校正で発生しやすい認知的ミスを同定し,ディスプレイ上での校正率向上へ向けての指針を提案する.
著者
柴田裕基 中山伸一 真栄城哲也
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.273-274, 2011-03-02

本研究の目的は,アーティスト間の影響関係に基づき,ロックミュージックで重要な役割を果たしたアーティスト達を明らかにすることである.アーティスト間の影響関係 (影響を受けた・与えた) が,ロックミュージックの発展の重要な要素であると考えられる.音楽批評サイト等から,ロックおよびポップスに含まれるアーティスト間の影響関係を網羅的に収集し,アーティスト間の影響関係ネットワークを構築した.このネットワークを対象に,独自に考案した影響力の伝搬の定量的指標を用いて,影響力の大きなアーティスト群を抽出した.
著者
高山耕平 HenryJohan 西田友是
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.443-445, 2011-03-02

今日,実際の人物を対象とした顔検出システムは数多くの研究がなされている<br />が,実際の人物でない,アニメやマンガ等に登場するキャラクターを対象とした<br />ものは少ない.そこで本稿ではこのキャラクターを対象とした顔検出手法を提案<br />する.またこれらのキャラクターには著作権が存在するものがほとんどであるの<br />で,キャラクター画像を用いてデータベースを作成しそれを用いて顔検出を行う<br />といったことをせずに,キャラクターの特徴のみを用いて顔検出を行う.具体的<br />にはまず肌の色によって顔の候補を導き出し,それらが顔として確からしいかど<br />うかをあごを中心とした輪郭形状および目や髪の対称性の条件を用いて判断して<br />いく.
著者
大垣慶介 齋藤大輔 峯松信明 広瀬啓吉
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.541-542, 2011-03-02

本稿では、統計的特徴量変換に基づき、標準フォントから手書きフォントを合成する手法を提案する。<br />手書きフォントは、計算機と人間との文字インターフェースであるフォントに特定の筆者の個人性を反映したものであり、<br />ユーザに特化したインターフェースという観点から重要となる。<br />しかし計算機上で手書きフォントを扱う上で、日本語には漢字の種類が多く、すべての手書きサンプルをとることは困難な問題となる。<br />本研究では、この問題に対し、標準フォントと目的筆者の手書きの少数サンプルとの対応関係を統計的にモデル化し、文字生成に適用する。<br />文字の構成要素である筆画の形状、位置、大きさについて、<br />音声変換で用いられる混合ガウス分布に基づく特徴量変換を適用した。
著者
柴田裕基 中山伸一 真栄城哲也
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.273-274, 2011-03-02

本研究の目的は,アーティスト間の影響関係に基づき,ロックミュージックで重要な役割を果たしたアーティスト達を明らかにすることである.アーティスト間の影響関係 (影響を受けた・与えた) が,ロックミュージックの発展の重要な要素であると考えられる.音楽批評サイト等から,ロックおよびポップスに含まれるアーティスト間の影響関係を網羅的に収集し,アーティスト間の影響関係ネットワークを構築した.このネットワークを対象に,独自に考案した影響力の伝搬の定量的指標を用いて,影響力の大きなアーティスト群を抽出した.
著者
鈴木啓晃 岡良祐 宮岡伸一郎
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.481-482, 2011-03-02

近年、PCでイラストを描く人が増えている。描かれるのは人物イラストが多く、そのポーズでイラストの印象は大きく変わってくる。しかし、違うポーズの印象を見たいと思っても、ポーズを変えるには描き直しや、拡大縮小、変形の処理をかけるなど、多くの工程や時間がかかってしまう。また、従来の変形は四角形の枠を用いた処理が多く、変形の際の自由度が低いため、自然な形に変形することが困難である。そのため、作業を進めていると、イメージしたポーズや全体像が崩れてしまうことがある。この問題を解決するため、Harmonic Coordinatesの技術を応用し、自然で素早くポーズ変更をすることのできるツールを開発した。ツールの概要と実験結果について報告する。
著者
吉田怜平 中屋敷かほる 坂東忠秋
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.529-530, 2011-03-02

今日、湘南地域をはじめとする数々の地域で暴走族による騒音や迷惑運転の被害が数多く報告されている。 私は画像処理というアプローチから道路上のオートバイの走行パターンを検出し、そのパターンが暴走及び迷惑行為であるか否かを判定し、警察などの機関に即座に連絡する事で迷惑行為の抑止、及び張り込み調査などの効率化に役立てるのではないかと思い、本研究に着手した。 暴走族の出現が多い夜間に、ヘッドライトの動きから道路上のオートバイ検出、多数台並行走行の検出、蛇行運転の検出などを行い、正常走行パターンと比較することで暴走行為を検出するシステムを開発した。
著者
高山耕平 HenryJohan 西田友是
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.443-444, 2011-03-02

今日,実際の人物を対象とした顔検出システムは数多くの研究がなされている<br />が,実際の人物でない,アニメやマンガ等に登場するキャラクターを対象とした<br />ものは少ない.そこで本稿ではこのキャラクターを対象とした顔検出手法を提案<br />する.またこれらのキャラクターには著作権が存在するものがほとんどであるの<br />で,キャラクター画像を用いてデータベースを作成しそれを用いて顔検出を行う<br />といったことをせずに,キャラクターの特徴のみを用いて顔検出を行う.具体的<br />にはまず肌の色によって顔の候補を導き出し,それらが顔として確からしいかど<br />うかをあごを中心とした輪郭形状および目や髪の対称性の条件を用いて判断して<br />いく.
著者
若林義啓 栢木紀哉 上田千惠
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.369-370, 2011-03-02

情報化社会の中で高等教育機関では情報基礎教育が重要視されるようになってきた。筆者らは情報基礎教育のあり方、高校の教育内容との連携を模索するため、必修化された教科「情報」の実施実態と担当教員への意識調査を行ってきた。2006年に2県で実施した第1回調査と2009年に1府3県で実施した第2回調査を比較した結果、担当教員の教科「情報」に対する考え方や姿勢が、必修化当初と比べて発展的な成長期に移っていることがうかがえた。本研究では、教科「情報」に対する現在の高校および担当教員の意識について調査範囲を全国に拡大し、教科「情報」の全国的な傾向や地域格差などを分析し、明らかにすることとした。
著者
山田一宏 森口草介 渡部卓雄 西崎真也
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.505-506, 2011-03-02

我々は,Morrisの2分木走査アルゴリズムのCによる実装を対象として,証明支援系を用いた正当性の検証を試みた.本論文はその手法と結果に関する報告である.Morrisのアルゴリズムは,ポインタの書き換えを行うことで再帰やスタックを用いずに2分木走査を行う方法のひとつである.また他のポインタ反転法と異なり節点に印を付けるためのビットを設ける必要もないのが特徴である.我々は,入力および走査結果についての仕様を事前・事後条件として与え,C用の検証支援ツールであるCaduceusによって検証条件を生成した.ループ不変条件は必要に応じて適宜与えた.生成された検証条件を自動検証ツールSimplifyおよび証明支援系Coqを用いて証明した.
著者
森富賢一郎 田辺誠
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.71-73, 2011-03-02

本研究では、携帯電話のGPS機能を用い、WEB上で利用者から最寄のバス停留所を検索し、案内するシステムを開発した。このシステムは、利用者が送信した住所や、携帯電話のGPS機能を用いて取得した位置情報と、データベースに登録されたバス停留所の緯度・経度の情報を基に、両者間の距離を計算し、利用者の近傍に位置するバス停留所の一覧と地図を表示するものである。このシステムではGoogleの提供するGoogle Static Maps APIを用い地図の表示を、Google Geocoding APIを用い住所から緯度・経度への変換を行う。このシステムの有用性を宇部市交通局のバスデータを用いて検証した。
著者
柏木貴紀 澤本潤 杉野栄二 瀬川典久
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.387-389, 2011-03-02

近年,YouTubeやニコニコ動画といったサイトを筆頭に,情報をやりとりする媒体として動画(映像)を使用する例が増えている.これに伴い,サーバへの負荷やネットワークトラフィックの増加といった問題が増々深刻になってくると考えられる.この問題を解決するため,昨今のエンド端末の高性能化に伴い注目されているPeer to Peerネットワーク技術を用いて,ネットワークの負荷分散・全体の利用効率を向上させる事を目的とした動画配信システムを提案する.
著者
岡村亮吾 山西良典 加藤昇平
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.247-249, 2011-03-02

これまで多くの作曲家がそれぞれの感性で様々な楽曲を作り出してきたが,作曲は高度な知識や経験を必要とし,音楽に対する特別な教育を受けていない者には取り組むことが困難な表現活動であった.この問題を解決する手法の一つとして,機械学習を用いた自動作曲システムが注目されている.本研究では,楽譜情報をモデル化し,マイニングにより特定の音楽ジャンルにおけるベースライン・ドラムパートの特徴を抽出した.これらの特徴を確率モデルにより学習することで,ユーザの入力した楽曲に対してジャンル毎の特徴を反映したアレンジを自動生成するシステムを提案する.
著者
大豆生田久志 小林亜樹 佐藤宏紀
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.627-628, 2011-03-02

オンラインショッピングは実際の店舗よりも膨大な数の商品を気軽に商品を閲覧できる。しかし膨大な数の商品の中から自分で欲しいものを探さなくてはならなく、店員のように商品を推薦して、購入までの意思決定の支援をするものではない。そこで、Tシャツ販売を例にとって、店員の役割を果たす試作システムを作成する。本研究では、適合フィードバックのようにユーザの嗜好を学習し嗜好に合ったものに絞るだけではなく、嗜好に合わないものも適当に提示することによって購入の決断を促し、意思の決定を早める手法を提案する。その提案手法の有効性について、既存の適合フィードバックと比較し検証する。
著者
卜部静香 奥田隆史 井手口哲夫 田学軍
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.371-372, 2011-03-02

近年,電気自動車が注目されている.電気自動車が普及するためには,ガソリンスタンドに相当するようなEV(Electric Vehicle)ステーション等のインフラが必要である.<br /> EVステーションには,電気自動車のバッテリー充電設備と,バッテリー交換設備が備えられている.バッテリーの充電には多大な時間を要するため,適切な充電設備を設置しないと,EVステーション内で車の混雑が発生する可能性がある.また,交換設備を建設するためには,多大なコストとスペースが必要になるため,エリア内の適切な交換設備数を明らかにする必要がある.そこで本研究では,EVステーションを待ち行列モデルを用いて表現し,EVステーション内のニ種類の設備の最適数を検討する.
著者
鈴木貴大 鈴木崇弘 千葉紗由李 松永信介 稲葉竹俊
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.455-456, 2011-03-02

これまでVR環境を構築するためには多大なコストとスペースを要<br />するため学校教育の場に導入することは非常に困難であった。しか<br />し、近年では簡易にVR環境を構築するための環境が整いつつあり教<br />育現場への導入が現実的になってきたが、まだその導入事例は少な<br />い。<br /> そこで本研究では、巻き取り式のVRスクリーンを用いたものとHM<br />Dを用いた簡易のVR学習環境をそれぞれ構築し、学習者自身の視点と<br />自身を俯瞰するような視点の異なる視点で利用できるVR教材を開発<br />した。評価においては、デバイスと視点の違いをそれぞれ組み合わ<br />せた異なるVR学習環境における学習効果の差異の検証を多角的に行う。
著者
江川雄太 一藤裕 今野将
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.591-592, 2011-03-02

近年、ECサイトなどインターネットを利用して商品を購入する形態が普及してきたが、<br />このECサイトには電子掲示板の機能を用いて商品に対するレビューを書き込むことができるものがある。<br />ECサイトにおいてこのようなレビューがそれを利用する消費者の購買行動に対して何らかの影響を与えることが予想されるが、未だその影響は明らかにされていない。<br />本研究ではその影響を分析するために、ECサイトのレビューやその他のパラメータを取得するためのシステムを構築し、<br />ここから取得したデータを基にユーザレビューと消費者の購買行動の相関関係を分析し、<br />その影響を明らかにする。
著者
永田健 池末拓馬 金田重郎
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.577-578, 2011-03-02

近年,被指導者への一方的な指導が懸念されている.また集団統率現場では,俯瞰的に現場を把握するために立ち位置・視線が重要視されているが,統率者に本技術を効果的に指導することは難しい.<br />本稿では,双方向コミュニケーションを円滑に図れ,集団統率技術の効果的な指導を行えるシステムを提案する.具体的には,指導者・被指導者が合図した部分を動画としてピックアップし,円滑にコミュニケーションを図れるようにする.また,ステレオカメラと顔認証技術を用い,現場の人間の位置・視線情報を俯瞰図として提示し,指導の効率化を図る.<br />幼児教育分野を対象事例とし,2つの幼稚園で社会実験を行った結果,集団統率者の養成支援として有効であることを確認した.
著者
久次米麻衣 清貴幸 中村太戯留 田丸恵理子 上林憲行
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.519-520, 2011-03-02

情報系大学におけるノートテイキングは高校までと違い,<br />板書を中心とする講義は少なく,写すだけのノートテイキングが良いとは言えない.<br />しかし,授業スライドを写しただけのノートや復習行為も行っていない<br />という現状がある.本研究は,大学講義に適したノートの取り方を<br />提案する事を目的とし,NHK「テストの花道」(第15・16回)の放送で<br />紹介されたノートテイキングの技術を複数定義し,比較を行った.<br />結果,テストで高得点を得た人のノートは,矢印や記号を用いた構造化や,<br />講義後に復習することを意識したノートテイキングを行っていることが分かった.<br />特に,矢印を使って関連付けをすることで情報の整理を<br />行っている可能性が示唆された.
著者
森田祐衣 米田宗弘 山本倫也 長松隆 渡辺富夫
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.601-603, 2011-03-02

近年、Microsoft Kinectなど身体的なインタラクションが可能なゲーミングインタフェースが多数開発され、市販されるようになっている。著者らは、テーブルトップインタフェースに視線計測を組み込むことで、視線とタッチを組み合わせた新たなアプリケーションが制作可能なEye-Tracking Tabletop Interface(以下ETTI)を開発している。本研究では、ETTIのコンテンツとして、人が物を取る際に先に目で対象物を見てから取るという特性に着目して、テーブルトップ対戦型百人一首ゲーム”百人eye首”を開発している。また、エンタテインメントコンピューティング2010においてデモンストレーションを行い、システムの有効性を確認している。