著者
長谷川 公嗣 庄司 知史 大宮 学
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.33, no.32, pp.63-66, 2009-07-30
被引用文献数
1

温度・湿度などの環境データの収集,人体の状態監視,物の移動追跡など無線センサネットワークが注目されている.センサネットワークでは各種データの収集とともに位置情報を必要とすることが多い.さらに,センサノードが常に移動していることが想定されることから,位置推定法が重要な技術である.IEEE802.15.4に基づくZigBeeでは受信信号強度(RSSI)を使用することで,比較的容易に位置推定が可能である.しかし,この方法を適用するためには屋内環境での伝搬特性を事前に把握していなければならない.実験的に伝搬特性を測定することは,時間とコストの観点から困難である.本報告においては,RSSIマップ作成における大規模電磁界解析に基づく計算機シミュレーションの有効性について検討する.すなわち,ZigBeeを使用したRSSI測定結果とシミュレーション結果を比較することで,シミュレーション結果の妥当性および提案手法の有効性を明らかにする.