5 0 0 0 OA 落話中興来由

著者
式亭三馬//〔輯〕
出版者
巻号頁・発行日
1815

書名は表紙書き題簽による。裏表紙書き題簽「落話会刷画帖」。式亭三馬が収集した文化年間の落話会の刷物8枚を貼り込み、自ら注釈を加えてまとめたもの。刷物のなかには、朝寐房夢羅久、林屋正蔵、三笑亭可楽などの名が見える。書名の「中興」は、江戸落語が元禄期の鹿野武左衛門以後途絶し、談洲楼烏亭焉馬(1743-1822)等により再興したことを指すものであろう。貼り込まれた刷物とともに、三馬が細かに記した注釈により、落語の源流を支えた人びとの様子が伝わる。渋江抽斎、飯島花月、京の藁兵衛(堀野文禄)旧蔵。