- 著者
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弘山 尚直
- 出版者
- 一般社団法人 電気学会
- 雑誌
- 電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
- 巻号頁・発行日
- vol.46, no.461, pp.1454-1469, 1926 (Released:2008-11-20)
近時送電電壓が高くなり送電系統が複雜になるに從つて故障時に於て故障回路を誤り無く正確に撰擇遮斷することは困難な問題と成つて來た。ことに日本に於ては電信電話線に對する誘導電壓の關係から中性點を高抵抗を以て接地する故送電線に一線接地の起つた場合には完全なる撰擇遮斷は困難で有った。其れ故著者は此の點に關して多少研究を成して現今行はれて居る高電壓送電線にも應用し得る方法を考へ其の二三を述べてある。