- 著者
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大野 雅治
藤井 直樹
小林 卓郎
後藤 幾生
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.79, no.8, pp.1077-1078, 1990-08-10 (Released:2008-06-12)
- 参考文献数
- 9
- 被引用文献数
-
1
症例は51才男性で,亜急性に高度の深部覚障害を伴う感覚運動型のポリニューロパチーを発症した.既往として26才時に胃部分切除をうけ,その後,輸血後肝炎に罹患した.血中の脂溶性ビタミンは低値で,特にビタミンEが著明に低下していた.消化吸収試験で,ビタミンEの著明な吸収障害が認められた。腹部手術後に長期間経過して発症する神経障害の原因として,ビタミンE欠乏は注意を要するものと考えられる.