著者
徳山 俊 北島 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.174, pp.23-26, 2008-07-24
参考文献数
16

Cell/B.E.による並列化を用いることで,数値計算速度が速くなる事が知られている.本研究では,Cell/B.E.を用いた環境で,Hodgkin-Huxleyモデルを用いて,化学シナプス結合によりスモール・ワールド・ネットワークを構成し,同期特性を調査した.反転電位とシナプス電流の立下りの時間のパラメータ平面において,最大同期ニューロン数を調査した.すなわち,興奮性シナプス結合と抑制性シナプス結合の場合を比較した.結果として,ネットワークのトポロジーによらず,各ニューロンに入力されるシナプスの数が等しい場合に同期が達成されやすい事が分かった.