著者
懸田 克躬
出版者
口腔病学会
雑誌
口腔病學會雜誌 (ISSN:03009149)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.136-145, 1937 (Released:2010-12-08)
参考文献数
16

著者ハ, 口蓋圖Palatogrammト舌圖Linguagrammトヲ取ツテ, 日本語音ノ構音機構ヲ檢シテ, 次ノ諸點ニ就テ多少從來ノ諸家ト異ナル所見ヲ得, 其成績ニ基イテ二三ノ考察ヲ加ヘタ。(1) 二重母音的ニ發セラレル「イ」ハiトeトノ中間ニハアルガiニ近イ。(2) 「ヤ」「ヨ」頭音 (半母音) ノ構音デハ, 舌ノ位置ハ「イ」デナクテ「エ」デアルト云ハレテ居ルガ, 著者ニ於テハ多クノ場合矢張「イ」ニ近イ。(3) 「サ」行音「シ」ハ∫iデハナク, ソノ子音ノ構音ハsトcトノ中間ニアツテ, 寧ロ後者ニ近イ。(4) 「カ」行子音ノ構音部位ハ「キ」「ケ」「ク」「カ」「コ」ノ順ニ後退スル。(5) 「ラ」行音中, 「ロ」音デハ口蓋ト舌トノ間ニ細イ間隙ヲ殘ストイフコト (Edwards) ハ通例ニハ妥當シナイ。「ラ」行音ハ少クトモ語頭ニ於テハ, 皆一種ノ破音デアル。