著者
楊 柏松 成 漢功 大賀 祥治
出版者
日本きのこ学会
雑誌
日本きのこ学会誌 (ISSN:13487388)
巻号頁・発行日
vol.15, no.4, pp.173-176, 2007
参考文献数
24

本研究では,ハナアブラゼミタケの子実体形成について,培地組成を中心に検討した.基本培地は白米(40g)を主材とし,コーンスティ-プリカー(0.2%),KH_2PO_4(0.2%)およびMgSO_4・7H_2O(0・05%)からなる混合溶液を添加して,300ml容三角フラスコに入れて培養した.基礎培地の白米5gをサナギ粉,フスマ,アワあるいはコーン粉に置き換えると原基形成が促進され子実体の発育も促進されたが,オカラは生育を抑える傾向があった.また,白米10gを卵黄10g(新鮮重)に置換した培地で子実体収量が最大となった.イーストエキスあるいはポリペプトンを基礎培地への添加でも,菌糸体成長と子実体形成の促進がみられた.