著者
堀内 孝次 成瀬 守
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会東海支部研究発表梗概
巻号頁・発行日
no.96, pp.1-5, 1983-10-31

間作はその技術の特徴として土地生産性の向上, 自然的及び経営的危険分散効果, 病虫害・雑草繁茂の抑制効果, さらに組合せ作物に対する被覆作用や支持作用など多くの利点を有している.しかし, その反面, 栽培管理の複雑さや労働生産性の低さなどの欠点をも併せもっている.現在, 東南アジヤやラテンアメリカ・アフリカ等の発展途上国においては土地生産性の向上に着目し, 研究が進められている.本研究は, 間作のこれらの利点を生かしつつ, しかも労働力の少ないわが国で受け入れられるような技術の確立を目的とし, とくにダイズ・トウモロコシ間作を対象に栽培技術の合理化を図る上から重要な栽植様式をとり上げ, 畦ごとの構成単位から考えうるいくつかの栽植様式についてそれらの生育・収量の良否を推定しようとするものである.