著者
玉井 健三 中川 清昌 藤元 栄輔 中新 敏彦 室木 俊美 押尾 武 松原 完也 加藤 隆三 馬場 利人 岩井 正博 織田 武吉 岡部 孝一 野尻 孝司 北 登代志
出版者
Japanese Stomatological Society
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.109-118, 1988

最近, 抗生剤の開発はめまぐるしく展開され, 中でもセフェム系抗生剤は数年前から著しい開発が進んでいる。各科臨床でも, 起因菌に感受性の高いセフェム系抗生剤の使用頻度は高い。<BR>今回われわれは, 新たに開発されたエステル型経口セフェム剤T-2588について, 口腔外科手術 (抜歯術を含めて) を施行する患者10名に本剤を投与し, 血清中濃度と歯肉・顎骨への移行濃度を測定した。また, 口腔内感染症20例に本剤を投与し, その臨床効果を検討するとともに, 本剤の有用性・安全性についても検討した。