著者
持田 信治 川上 匡也 白土 竜一 矢鳴 虎夫
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.25-31, 2004-10-20

インターネット上のWWW(World Wide Web)からHTML文書を収集するプログラムをWEBクローラと呼ぶ。通常WEBクローラにより回収されたHTML文書はインデックスを付加された後サーチエンジンにより公開されている。しかし一般的なサーチエンジンを検索して得られる情報は研究用としては精度が低い、そこで本研究では研究活動に有効な情報を自動的に登録、蓄積してWEB技術により情報を公開する研究支援用WEBクローラとそのネットワークの基本的な考え方を提案する。本研究で提案するWEBクローラは研究目的に従い情報を自動収集してXML文書(Extensible Markup Language)として蓄積する。そして収集した情報を全文検索機能により研究者に提供する。本WEBクローラネットワークが実現すれば、各研究者は様々な研究場面で適切な情報の提供を受けることにより判断時間の短縮と正確な判断が可能となり、研究の効率化と各自の専門を超えた広範囲な研究成果の創出が可能となる。
著者
持田 信治
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.31-36, 2003-08-31
被引用文献数
1

人が知識を獲得する過程は、まず、五感により得た断片的な情報を収集した場所や時間に従って1つの情報集合体として記憶した後、この情報集合体を取捨選択して、ある筋書きに従って整理することにより知識や経験を獲得していると考えられる。そこでこの情報集合体の中で有用なものを低位な知識と定義して、低位な知識を1つの目的に沿って整理した知識群を高度な知識と定義した。本研究では低位な知識をXML形式で登録するシステムの開発を行い、蓄積した低位な知識を統合して高度な知識を獲得する実験を行った。その結果、低位な知識から高度な知識を得るためには低位な知識を統一的に取り扱う知識操作技術が必要であることが明らかになった。従って今後の課題は有効な知識を集めるための収集方法と知識操作に関する研究である。