著者
持田 信治 川上 匡也 白土 竜一 矢鳴 虎夫
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.6, no.1, pp.25-31, 2004-10-20

インターネット上のWWW(World Wide Web)からHTML文書を収集するプログラムをWEBクローラと呼ぶ。通常WEBクローラにより回収されたHTML文書はインデックスを付加された後サーチエンジンにより公開されている。しかし一般的なサーチエンジンを検索して得られる情報は研究用としては精度が低い、そこで本研究では研究活動に有効な情報を自動的に登録、蓄積してWEB技術により情報を公開する研究支援用WEBクローラとそのネットワークの基本的な考え方を提案する。本研究で提案するWEBクローラは研究目的に従い情報を自動収集してXML文書(Extensible Markup Language)として蓄積する。そして収集した情報を全文検索機能により研究者に提供する。本WEBクローラネットワークが実現すれば、各研究者は様々な研究場面で適切な情報の提供を受けることにより判断時間の短縮と正確な判断が可能となり、研究の効率化と各自の専門を超えた広範囲な研究成果の創出が可能となる。
著者
石坂 敏弥 廣田 豊彦 矢鳴 虎夫
雑誌
情報処理学会研究報告プログラミング(PRO)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.75(1992-PRO-066), pp.25-32, 1992-09-22

詩を構成している単語の影響による人間の感情の変化を表現するシステムについて述べる.P.T.Young と R.Plutchik の感情モデルを基に,単語の持つ感情的イメージをファジィ集合として与え,そのイメージコードをファジィ推論で処理することによって,感情の変化を表現する.また,主観という視点を取り入れて,一つの詩から受ける感情が人の性格やその時の感情状態によってどのように変化するのかについて,シミュレーションを行なった.その結果,簡単な推論規則であっても感情変化をそれなりにうまく表現できることがわかった.