著者
井邊研吾 攝津敦 落合真一
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.79-80, 2013-03-06

本稿はオープンソースの仮想化ソフト「KVM」上で動作するゲストOSのリアルタイム性を評価したものである。仮想化技術により従来のOSやアプリケーションを新しいH/Wで動作させることや複数のOSを共存させることが可能となる。我々はこの技術のリアルタイム性が要求される産業用システムへの適用可能性を検討している。仮想環境ではリアルタイム性の低下が考えられるため事前の評価と改善が必要となる。そこで、応答性阻害要因を探るべく、様々な負荷をかけて周期起床するプログラムの応答遅延を評価した。評価の結果、仮想マシンのI/Oに負荷をかけた場合に大幅な応答遅延が発生することがわかった。この測定結果と、改善策を報告する。