著者
政田 佳之 中野 正博
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.115-119, 2011
参考文献数
10

ハンドボールは,人間の基本動作である「走る」・「投げる」・「跳ぶ」を用いた競技である.このことが評価されて新学習指導要領に盛り込まれ注目を集め始めてきた.しかし,日本のハンドボールは,近年の世界大会において結果を出すことが出来なかった.日本ハンドボール協会は,このような状況に危機感を感じ,NTS(National Training System)を立ち上げて人材発掘・育成・強化を図り始めました.このような現状から様々な分析などが行われてきたが,ハンドボールの試合を科学的に分析されることはなかった.本研究では,アジアでもトップレベルの韓国チームと福岡県学生選抜との試合を調査した.そして,重回帰分析でゲームの中で得点を得るために特徴的なプレイや技術が存在するか分析することにした.その結果,得点は,突破方法や突破位置,反則やパスの回数などに関係することがわかった.これによって経験よって示されていた戦略が定量的に表され,2国間の異なる戦略を定量的に表すことが出来た.