著者
斎藤 豊文 森 健策 鳥脇 純一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.79, no.10, pp.1675-1685, 1996-10-25
被引用文献数
70

本論文では,ユークリッド距離変換を用いた3次元ディジタル2値画像に対する薄面化および細線化手法を提案し,その性質について述べる.本論文の手法は従来提案されていた手法に対して,特に図形の回転依存性が大幅に改善されている.3次元画像の薄面化/細線化は2次元画像における細線化に対応する基本的な処理であり,図形の構造解析などに利用される.しかし,従来提案されていた手法は図形を主に6方向から順に削っていくというものであり,入力図形が回転した場合,薄面化/細線化結果が大きく変化していた.本手法ではユークリッド距離変換の結果を用いることにより,図形の回転依存性を改善した.