著者
岩城 護 新川 慎吾 木竜 徹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.52, pp.19-24, 2008-05-16
参考文献数
4
被引用文献数
1

我々は日々多くの時間を仕事場で過ごしており、作業環境を健康的で効率的なものとすることが望まれている。本研究では、デスクワークにおける代表的な作業の一つであるタイプ作業に着目し、入力された文字数や正確さからタイプ作業効率の指標を、心電図から得られる自律神経系活動の様子から生理指標をそれぞれ評価した。無音環境をコントロール条件としたとき、作業効率が悪化するときには緊張の程度が高く、逆に作業効率が改善するときには緊張の程度が低いということが分かった。また、作業効率の改善がタイプミスの減少によること、自律神経系活動における緊張の程度を低く保つ音環境が有効であることが示唆された。