- 著者
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坂田 悍教
佐藤 雄二
藤縄 理
新藤 良枝
須田 桃子
上原 美子
北沢 潤
岩田 真一
山本 眞由美
- 出版者
- 埼玉県立大学
- 雑誌
- 埼玉県立大学紀要 (ISSN:13458582)
- 巻号頁・発行日
- vol.6, pp.1-8, 2004
- 被引用文献数
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中学1年生、男子91名、女子88名、179名を対象に運動、食生活、日常生活習慣と骨量についての関連を検討した。骨量の測定は、超音波骨量測定装置を使用、右踵骨で測定した。骨量は、女子が男子に比較して有意に高値を示した。男子の骨量は身長と正の相関示したが、女子では骨量と体格の間に相関は認められなかった。骨量と食生活習慣では、女子の肉類摂取で影響が見られたが、牛乳、魚、生野菜、豆類、スナック菓子、炭酸飲料、コ-ヒ-類の摂取状況の相違による骨量の差は男女とも見出せなかった。女子において運動の有無、徒歩通学時間は骨量への影響因子となったが、男子では関連を示さなかった。中学1年(12歳)の骨量は、多様性がみられ、発育を加味した縦断的な調査・研究が必要と考えられた。