著者
渡部 孝子 日暮 嘉子 Watanabe Takako Higurashi Yoshiko
出版者
群馬大学国際教育・研究センター
雑誌
群馬大学国際教育・研究センター論集 (ISSN:21858209)
巻号頁・発行日
no.11, pp.29-43, 2012-03

サンディエゴ州立大学と群馬大学教育学部は1973年から交換留学制度を開始し、それ以降、約40年に渡る交流を継続させてきた。しかしながら、これまで受け入れ側の群馬大学におけるプログラムは必ずしも学生のレディネスやニーズを考慮したものを提供してきたわけではない。その要因の一つとして、アメリカの大学で学ぶ日本語学習に関する情報が十分に得られなかったことが挙げられる。そこでサンディエゴ州立大学と群馬大学の交換留学プログラムの担当者が共同で2011年3月にサンディエゴ州立大学日本語プログラムで学ぶ受講生に、第一言語、言語学習経歴、日本語学習の動機等に関するアンケート調査を実施した。調査結果から、調査対象者のほぼ3割が日本語以外に二つ以上の言語を学習していること、「道具的動機」と 好奇心や関心」が強い動機となっていることが明らかになった。