著者
有安 真也
出版者
東京理科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

血中循環癌細胞 (CTC) の回収は癌の超早期診断や癌の個別医療化につながる。しかし、現状では CTC の検出に留まり、無傷での回収は実現されていない。そこで本計画では、癌細胞の大きさを利用したサイズ選択マイクロ流路と光切断反応を利用した光応答性抗体修飾シリコン基板を作製した。本計画で作成した光応答性抗体修飾シリコン基板は、基板上の抗体により、細胞混合液からモデル細胞を選択的に捕捉可能であり、その後、光照射によって、細胞を生きたまま回収できることを明らかとした。