著者
望月 克信 河合 道弘
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.306-312, 2014-10-01 (Released:2017-02-04)
参考文献数
4

高温連続ラジカル重合によるアクリルモノマーの重合は,その製造方法及び生成するポリマーにおいていくつかの特徴を有している。具体的には,①低分子量ポリマーが容易に得られる,②不揮発分100%の樹脂が容易に得られる,③組成分布が小さい,④開始剤,連鎖移動剤等の副原料の使用量が少なく,不純物含有量が少ない,⑤重合時間が短く,生産性が高い等の特徴が挙げられる。このようなアクリルポリマーをシーリング材の可塑剤に応用した結果,耐候性の向上および耐汚染性(耐ブリード性)の向上が認められた。また,シーリング材の基材の一部に応用した結果,配合物の低粘度化と耐候性の両立を実現できることが確認された。