著者
秋葉 光雄
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.241-252, 2004-06-01 (Released:2015-08-31)
参考文献数
64
被引用文献数
1 3
著者
小島 瞬治
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.33-38, 2000-01-01 (Released:2015-04-30)
参考文献数
27
著者
稲男 洋一 佐伯 尚哉 杉崎 俊夫 清水 雅司 因幡 和晃 岸本 喜久雄
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.48, no.9, pp.308-313, 2012-09-01 (Released:2014-06-30)
参考文献数
33
被引用文献数
2

粘着剤を2種の剥離フィルムで挟まれた構造の基材レス粘着シートは,耐溶剤性,耐熱性に劣るフィルムに,粘着剤のみがシート化され貼り合わせることが出来るため,テレビや携帯電話に代表されるディスプしイを製造する際の偏光板等とガラスを積層するために使用されている。粘着剤と剥離剤を剥離する剥離力は,粘着剤種により変動するため,弾性率を変化させた粘着剤を用いた基材レス粘着シートにおいて,剥離角度や剥離速度の条件を変動させ剥離力を測定した。その結果より,粘着剤と剥離剤の界面の剥離エネルギを解析した。また,剥離角度を変更した条件で剥離先端部の可視化を光学顕微鏡で行うことで,剥離時の粘着剤の変形を観察した。これらの結果を併せることで,粘着剤の弾性率の違いによる剥離のメカニズムを予測した。
著者
小川 俊夫 大出 直高
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.225-229, 2007-06-01 (Released:2015-04-30)
参考文献数
9

漆は接着剤や塗料としての機能を有していて,しかも抗菌性があると言われているがこれについて詳細な研究例はない。そこで漆膜について大腸菌群を使って抗菌性を調べた。また漆器関連物質として数種のプラスチックおよび22種の木材について抗菌性を調べた。その結果漆膜,フェノール樹脂およびヒノキ類に抗菌性が認められた。これら材料に共通している分子構造はフェノール性の水酸基を有することであり,抗菌性は水酸基に起因すると結論した。
著者
坂本 猛 木村 洋明 大川内 一成 水田 悠介 林 未季
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.52, no.5, pp.152-165, 2016-05-01 (Released:2018-03-29)
参考文献数
78
被引用文献数
1 2

3 0 0 0 OA 天然系接着剤

著者
梅村 研二
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.217-225, 2003-06-01 (Released:2015-07-31)
参考文献数
135
著者
原野 健一
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.89-96, 2015-03-01 (Released:2017-10-05)
参考文献数
12
著者
中村 吉伸 下嶋 康平 野田 昌代 高倉 和希 藤井 秀司 浦濱 圭彬
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.11-18, 2017-01-01 (Released:2018-08-28)
参考文献数
21

粘着テープのピール強度におよぼす剥離角度の影響について,糸曳き現象の観察から検討した。架橋剤濃度を変化させたアクリル架橋系粘着剤のピール試験を,剥離角度30~180°の範囲で行った。架橋剤濃度に依存して糸曳き形状は変化したが,いずれも120~150°付近で剥離の進行速度が最も速くなった。つまり,この角度付近でピール強度が低くなることが示された。特定の架橋剤濃度の粘着剤について幅広い歪速度の範囲で引張試験を行って応力-歪カーブを測定し,IgorProソフトによる解析から幅広い歪と歪速度に対する応力の等高線図を作成した。この図と糸曳き長さの測定結果から,糸曳きのフィブリル中に発生する応力を算出した。剥離の最先端のフィブリルに発生する応力は,剥離角度120~150°の範囲で最も低くなった。以上,糸曳き現象からピール強度が120~150°付近で最も低くなることが分った。これはKaelble[Trans.Soc.Rheology,4,45(1960).]がセロハンテープで検討した結果と同じ傾向であった。
著者
春名 一志 寺本 和良 原賀 康介 月館 隆二
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.370-375, 2000-09-01 (Released:2015-04-30)
参考文献数
11

エポキシ系接着剤を用いた接着体を,室温硬化後,後硬化を行なった場合,室温硬化過程,昇温・冷却過程をへることになるが,その間の残留応力発生挙動は明確化されていない。さらにその後,機器が受けるであろう熱サイクル中の残留応力の変化についても明らかではない。本実験では,上記過程での残留応力発生挙動をバイメタル法により測定し,以下のことを明らかにした。樹脂は,カタログ上,室温硬化可能な2液エポキシ系接着剤を用いた。(1)後硬化時の昇温過程では,樹脂の熱膨張により室温硬化時の残留応力が減少し始めるが,未硬化分の反応開始にともない,再び増大し始める。(2)後硬化過程昇温時の樹脂の線膨張係数は,冷却時のそれよりも大きく,残留応力と樹脂温度の関係において,昇温時と冷却時に可逆性がない。(3)熱サイクル過程においては,樹脂の線膨張係数がほぼ一定となり,残留応力と樹脂温度の関係において,可逆性がみられる。
著者
佐野 敦子 篠田 まゆ 山田 雅章 滝 欽二 吉田 弥明
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.45, no.8, pp.298-303, 2009-08-01 (Released:2014-07-31)
参考文献数
12

木質構造の接合部に接着剤を併用する場合,現場接着操作終了後の接着性能の変化を知ることは施工管理上重要である。市販の常温硬化型エポキシ樹脂接着剤を用いて作製した接着試験片を施工現場で想定される20℃から60℃で養生し,接着性能試験を行った。さらに同条件で養生したフィルムの動的粘弾性測定から求めた損失弾性率のピーク温度を硬化度の指標として接着性能と硬化度の相関を調べた。動的粘弾性測定の結果から,エポキシ樹脂の硬化は温度の上昇または時間の経過とともに進み,ある程度まで進むと横ばいになること,またその程度は異なる温度で養生した場合は一致しないことが明らかになった。一方,木材接着の接着強さには,接着剤の硬化度の影響がほとんど認められなかった。これは接着剤の硬化が進むと,接着剤の凝集力と木材界面の接着力が木材の凝集力を上回るようになり,接着強さが木材の強度に依存するようになるためである。
著者
瓦田 研介 鈴木 吉助 斉藤 吉之 飯田 孝彦 田村 靖夫
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.44, no.12, pp.451-457, 2008-12-01 (Released:2014-06-30)
参考文献数
20

軽量・軟質のスギ間伐材から調製したフレークチップを表層に用いて表層圧縮比の異なる3層パーティクルポードを調製し,表層圧縮比および細孔構造が材質に及ぼす影響について調べた。その結果,目標ボード密度や表層比率が大きくなると表層圧縮比も高くなるが,芯層圧縮比はあまり変化しなかったことから,表層に配置された低密度のスギフレークチップは熱圧締時に負荷された圧力を速やかに緩和していることが推察された。また,表層圧縮比が高くなると曲げ強さ,湿潤時曲げ強さおよび吸水厚さ膨張率が大きくなることがわかった。水銀圧入法によりボード表層の細孔分布を調べた結果,熱圧締時に高い圧縮力がチップに負荷されると仮道管が変形して負荷された圧力を緩和するが,細孔は完全には閉塞せず,1㎛以下の細孔が開口しているため圧縮比が高くなっても十分吸水でき,吸水厚さ膨張率の原因であるスプリングバックを引き起こしていると考えられた。
著者
池田 徹 李 徳甫 宮崎 則幸
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.97-105, 2006-03-01 (Released:2014-12-31)
参考文献数
12
被引用文献数
3 2

接着剤厚みが接着継手の破壊靭性値にあたえる影響についての研究は少なくないが,そのメカニズムはいまだ明らかとは言えない。本研究では,様々な厚みの接着継手中のき裂先端付近の損傷域を光学顕微鏡を用いて観察した。0.7mmよりも薄い接着継手において,界面損傷域が観察された。特に最大の破壊靭性値を示した0.3mmの接着剤層厚みの場合は,大規模な界面損傷域が接着剤層中に観察された。このことより,界面損傷域の応力遮蔽効果がこの接着継手の破壊靭性値を上昇させているものと推定された。接着継手中のき裂先端近傍の損傷を有限要素法にGursonモデルを適用して解析したが,その結果は薄い接着剤層ほど応力と損傷が大きくなるというものであった。このことは,接着剤層が薄くなると単調に破壊靭性値が減少するということを示す。そこで,接着剤層と被着材の界面に人工的な損傷を導入して,有限要素法解析を行ってみた。その結果,約0.3mmの接着剤層厚さで最大の破壊靭性値を示し,界面損傷域の応力遮蔽効果を裏付けるものとなった。
著者
堀 靖郎 穂永 信 石部 功
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.97-103, 2007-03-01 (Released:2015-04-30)
参考文献数
11

粘着テープを被着物から剥離する時の帯電について,その帯電量の測定手順,帯電の2次元分布測定を含めて,基礎的な研究を行った。ファラデーケージと前置増幅器,XY型帯電2次元分布測定装置を新たに作製した。用いた粘着テープは5種類,被着物は15種類を用い,それぞれの組み合わせについて剥離時帯電の測定を行った。得られた粘着テープの剥離時帯電量は,粘着剤がゴム系・アクリル系に拘わらず,普通の接触帯電と同様に被着物の帯電列に沿って,大きな負帯電(被着物:ポリメチルアクリレート(PMMA))から大きな正帯電(被着物:ポリテトラフルオロエチレン(PTFE))まで順番に変化した。但し被着物との組み合わせによっては,帯電量の大きさが順に並ばないものや,その帯電極性までも反対に出る組み合わせも有った。現在のところ,この原因は粘着剤に含まれる主剤以外の化合物と被着物との接触帯電作用によると推測している。剥離時帯電による,被着物の帯電2次元分布も測定し,いろいろな分布形態が有ることを見つけたが,この分布形態と接着形態及び剥離時放電との関係も考察している。
著者
松岡 敏成
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.50, no.10, pp.318-325, 2014-10-01 (Released:2017-09-09)
参考文献数
11
被引用文献数
2
著者
堀 克敏
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.70-75, 2010-02-01 (Released:2016-05-31)
参考文献数
31
著者
関口 悠
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.50-56, 2019-02-01 (Released:2019-02-21)
参考文献数
25

接着に関連したバイオミメティクス( 生体模倣技術) の中でも,ヤモリの足裏に見られる接着性には可逆接合という特徴がある。ヤモリは分子間力を巧みに利用して,自らの体重を支えるのに十分な凝着力を獲得することに成功したが,凝着している足を簡単に剥がせるからこそ歩いたり走ったりすることができる。この剥がし易さのメカニズムを理解することは,ヤモリ型の可逆接合を実現する上で重要である。本論文では,ヤモリ足裏に見られる凝着現象の脱離メカニズムに着目した。足裏構造を簡易化した凝着モデルを用いて凝着力の方向依存性について解析的に検討することで,構造上の特徴により異方性が発現していることを明らかにした。更に,ヤモリ足裏構造にインスピレーションされた凝着デバイスを作製し,凝着異方性を実験的に検証するとともに,応用を想定したマニピュレーションシステムの検討を行った。
著者
阿部 賢太郎
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.296-300, 2019-08-01 (Released:2019-08-22)
参考文献数
31
被引用文献数
1

It is well-known that nanofibers are produced in nature, for example, collagen fibrils in tendons andligaments and silk fibroin. Among the variety of natural nanofibers, cellulose microfibrils, which are the majorconstituent of plant cell walls, are the most abundant natural nanofiber on earth. The cellulose microfibrilshave great potential for use as reinforcement in nanocomposites and have attracted a great deal of interestrecently. Many researchers are now tackling the isolation of cellulose nanofibers from plant sources along withtheir efforts to utilize the nano elements. This report reviews the preparation of cellulose nanofibers fromvarious plant sources.Key words : Cellulose
著者
秋本 雅人
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.54, no.6, pp.212-218, 2018-06-01 (Released:2018-11-06)
参考文献数
10
被引用文献数
2

Features of dissimilar materials bonding are surface bonding and several type of adhesives can be used. Bycontrolling thermal expansion coefficient of an adhesive to get middle of dissimilar materials, residual stresscan be reduced, in case of internal stress caused by thermal movement the difference of thermal expansioncoefficient between a metal and a plastic.Also it is possible to reduce a stress which is caused by thermalmovement, by adjusting the elastic modulus of adhesive. We introduce structural and elastic adhesives usedfor dissimilar materials bonding and their characteristics and applications. We also would like to introduce ourSTPE base adhesives which newly developed for the purpose of dissimilar materials bonding. It is known that asea-island structure can be obtained by curing a STPE and an epoxy resin in mixture. The sea-island structureis that the epoxy resin is dispersed in the elastic matrix of STPE. New polymers which shows high strength,toughness and durability has been being developed as a sea matrix by blending and hybridization STPE andacrylic resin having silyl group. The development goals of the adhesive are 15-20MPa strength and more than100% of elongation. And also the curing trigger will be UV, not heating. UV cure can provide very fast cureand on-demand cure which is stably uncured until UV irradiation. We believe that our new technology couldprovide non-heating for application and curing of adhesive in production line in the future.
著者
鬼塚 賢三
出版者
一般社団法人 日本接着学会
雑誌
日本接着学会誌 (ISSN:09164812)
巻号頁・発行日
vol.53, no.4, pp.122-128, 2017-04-01 (Released:2018-09-13)
参考文献数
11
被引用文献数
1 3