著者
望月 崇博
雑誌
帝京科学大学教職指導研究 : 帝京科学大学教職センター紀要 = Bulletin of Center for Teacher Development, Teikyo University of Science (ISSN:24241253)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.253-259, 2016-03-15

本稿は, 今年度行われた2回の「こども学科スポーツ大会」の活動報告である. 学生が主体的に「こども学科スポーツ大会」を企画・運営し, その作り上げる過程を記録・考察することを目的とする. その際, 企画・運営段階, 実践内容, 参加学生や実行委員のフィードバックを記載し, 今後も展開すべきより良いスポーツイベントとなるように考察を行った. 1回目は「球技大会」として平成27年9月26日に行い,2回目は「運動会」として平成27年12月19日に開催した「. 球技大会」は, 準備期間も少なかったために既存のスポーツで開催に至ったが,「運動会」は参加者がなるべく運動の優劣がつかないような仕掛け, 種目を企画段階から試行錯誤し, 文部科学省が推奨する「身につけておきたい36 の動き」をベースに新しい種目の開発というレベルまで到達することができた. 実践内容に関しては参加者, 実行委員共に充実が得られたが, 企画・運営・進行レベルで考察した場合, 準備不足, リスクマネジメントの弱さ等, 改善点が挙げられた. しかし, 学生が主体的に参加できるようなイベント開催に至ったことは今後の発展につながるものであった.