著者
木鎌 安雄
出版者
聖トマス大学
雑誌
サピエンチア : 英知大学論叢 (ISSN:02862204)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.11-31, 2007-02

この小論は,『岸英司名誉教授追悼記念号』に載せるために,英知大学論叢編集委員会から依頼された原稿である。「教区司祭の霊性」という題名の論文は,岸英司神父様のような教区司祭でしかも神学教授の方の書くべきものである。しかし,これまで日本語論文の中に,教区司祭の霊性について書かれたものを見たことがない。筆者は,岸英司神父様の生前のお姿とお言葉をしのびながら,この小論をまとめた。神学を専攻したことのない一信徒が教区司祭の霊性について書くことには,ある種の限界を感じているが,あえてそれを超えてまとめてみたい。したがって,教区司祭の霊性そのものを求めながら,今日の教区司祭の理想の姿や信徒の理想の姿,つまり教会のあるべき姿にふれている。小論をまとめるにあたって,教皇庁聖職者省著『司祭の役務と生活に関する指針』(2001年カトリック中央協議会)を参考にした。