著者
本上 雅央 鶴岡 慶雅
雑誌
ゲームプログラミングワークショップ2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.17-24, 2014-10-31

ゲームアルゴリズムにおいてプレイアウトを用いる探索手法としてはモンテカルロ木探索、中でもUCTが主流であるが、最近SHOTという木探索手法が提案され一部のゲームでUCTとの比較がなされた。本研究ではそれに加え囲碁、五目並べを用いた対戦実験を行った。その結果SHOTはプレイアウト数に対して着手可能点が多い場面ではUCTより優れた探索をする一方、プレイアウト数を増やした時はUCTに及ばないことが分かった。また、詰碁による探索の性能評価も行い、SHOTがUCTに比べ、正解手が限定され、深い読みが必要となる場面での探索が苦手であることも分かった。