著者
本村 俊晃
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
日本土木史研究発表会論文集 (ISSN:09134107)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.73-81, 1988-06-20 (Released:2010-06-15)
参考文献数
5

第2回から前回まで6回にわたって、古墳時代以前の古代日本における高度測量の存在とそのエジプト起源を指摘してきたが、今回は現に活動し発展しつつある世界一の大都市東京の都市計画の基本に設定されている五芒星を示し、同じく五芒星を平面設計に採用している土師古墳および箸墓古墳との幾何学的関係、東京の五芒星と前回提示した紀の川の七芒星の巧妙なエジプト幾何学的関連について検討し、江戸期から今日まで都市計画上認識されてきているとみられる東京の五芒星の設定時期が古墳時代に遡ることを考察する。