- 著者
-
原田 幸雄
今泉 誠子
田中 博
根岸 秀明
藤森 嶺
山田 昌雄
本蔵 良三
三浦 喜夫
- 出版者
- The Phytopathological Society of Japan
- 雑誌
- 日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
- 巻号頁・発行日
- vol.58, no.5, pp.766-768, 1992-12-25 (Released:2009-02-19)
- 参考文献数
- 5
- 被引用文献数
-
3
2
1989年,宮城県名取市の休耕田において,茎が橙色の斑点を示すクログワイを発見した。橙色の病斑部から病原菌が分離され,胞子の形態,培地上のコロニーの形状から,Nimbya scirpicola (Fuckel) Simmonsと同定された。本菌は分離宿主のクログワイとタマガヤツリに対してのみ病原性を示し,イネを含むいくつかの主要栽培植物に対しては病原性を示さなかった。なお,クログワイから本菌が病原菌として分離されたのは日本で最初である。