著者
石崎 友紀 札幌市環境事業公社 札幌市環境事業公社
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.2-5, 2004

本作品は使用済みアルミ缶を材料として製作されたリサイクル啓蒙のためのノベルティグッズである。一個は500mlのアルミ缶、約8本から作られている。使用済みアルミ缶を溶かして作った未精錬リサイクルアルミは不純物を多く含むため一般的な工業製品の材料として使用するには再精錬が必要である。本作品の特徴は未精錬リサイクルアルミの特性に合わせた形状をデザインして、再精錬せずに簡便な複数生産を実現した事と、再リサイクルを前提として、解体と素材別の分別が容易な構造にした事である。製作は札幌市環境事業公社の資源化センター・アルミ工房で行い地域循環型のモノ作りを実践した。完成後リサイクル啓蒙の解説パネルと共に市民に供覧した。