著者
杉山 せつ子
雑誌
聖隷クリストファー大学社会福祉学部紀要 = Bulletin of the School of Social Work Seirei Christopher University
巻号頁・発行日
vol.11, pp.65-77, 2013-03-31

1987年社会福祉及び介護福祉士法が制定されて25年が経過したが、いまだ介護福祉の概念は一般化されていない。 介護福祉の概念に関しての先行研究としては、「共同的な意味世界を共有」,「身辺の援助,世話」,「ADL(日常生活動作)と表裏一体の関係」,「社会で自立したその人らしい生活」,「社会福祉的な視点」,「自己実現をめざす実践」などの用語を用い議論がなされているが介護福祉の概念を介護過程の視点から論じているものはなかった。 そこで、本研究では、26年間の介護過程の研究・介護福祉教育の経験と介護福祉士の法制度をふまえて、介護福祉の概念を介護過程の視点から考察することを目的に研究を行った。結果、10項目を明らかにすることができた。