著者
杉岡 敬幸 平 翔 深町 駿平 伊藤 孝紀
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.1_74-1_77, 2017

<p>本作品は、名古屋市熱田区の白鳥公園内に所在する名古屋国際会議場における観光案内所の改修計画である。まず、現状の利用実態と評価を把握するために、来場者の行動観測調査と要望調査をおこなった。そこで得られた知見から、案内所改修の指針を定め、デザイン提案した。<br>名古屋の歴史・観光情報を発信する空間を創出するに際し、名古屋市の市章である「八マーク」よりデザインモチーフを抽出した。このデザインモチーフを壁面、ベンチ、リーフレット配架棚など様々なスケールで展開し、施設の既存のテーマカラーのマルーンによって空間全体を演出することで、あたたかみのある空間を実現した。「8個の集合」という意味を持つ「OCTET」というコンセプトのもと、「8」を基準として名古屋の観光や歴史など様々な要素を1つの空間に集結させることで、名古屋の魅力を体感することができる観光案内所を創出した。</p>