著者
杉浦,正純
出版者
人間-生活環境系会議
雑誌
人間-生活環境系シンポジウム報告集
巻号頁・発行日
vol.38, 2014-11-20

本研究は、被験者を用いて日傘使用時の温熱環境を評価することを目的とする。実験は2014年8月7日・18日・25日に大同大学にて実施した。被験者は成年女性18名を採用した。被験者は屋外でメッシュ素材の椅子に座り、3種(通常加工(黒)・通常加工(白)・ラミネート加工(茶))の日傘を評価した。アンケートにより温冷感・快適感・受容度を回答させた。実験の結果、以下の知見を得た。日向において日傘なしの被験者は「暖かい」から「暑い」の間の評価であったが、日傘を使用すると「暑くも寒くもない」から「やや暖かい」の評価となった。したがって、夏季に日傘を使用することによって日傘なしよりも暑さの感覚が緩和される。被験者による温冷感申告は、日傘の色および生地加工によって異なる。また、夏季に日傘を使用すると日傘なしよりも快適に感じる。